
酷寒の冬はもうイヤじゃ。死にたい。道民は人間じゃない。
そんな悪態が口をつくほど寒い日が連日続くなると、ふと身体が恋しくなるのがそう、辛いモノ。
秋葉原で「辛いモノ」といったら個人的に真っ先に思い浮かび、そして足を運びたくなるのが「雲林坊(ユンリンボウ)秋葉原店」である。
秋葉原駅から神田ふれあい橋を渡り、方角はそのままに靖国通りまで歩を進めると、JR高架下にその店はある。
「雲林坊」は神田須田町の中華料理店「神田雲林」の姉妹店で、公式サイトによると"担担麺と麻婆豆腐が気軽に楽しめるカジュアルブランド"。
雑誌や番組でも取り上げられる人気店で、店前に行列を見かける事もしばしば。しかし時を選べばすんなり入れる事も多く、混雑すぎて躊躇するほどでもない。
この店で一番頼んでいるであろう一品が、この「汁あり担担麺」(880円)。
スルスルと入ってくる細麺もなかなかのものだが、極めつけは老鶏と北海道産ホタテ干し貝柱を煮出したというコクの深いスープ。
ギトギトさは無く、花椒の香りとほどよい酸味が絶妙なバランスを生んでおり、スースーと舌に痺れを感じさせるも、痛みを残すような辛さではない。
思わず最後の一滴まで飲み干してしまいたくなるこのスープは、麺がオマケに感じてしまうほどの存在感。無論、ポジティブな意味で。
小洒落た皿で提供される「汁なし担担麺」は汁ありとは違った太麺を使用しており、この店の常連においては「汁あり」より「汁なし」を推す人も多い様子。
麺の上に盛られるナッツや挽肉、ほうれん草などは混ぜに混ぜて一口に多くの味を楽しみたい。
底に溜まったスープのおかげで、食べ進めるほどに辛みが増してくる。
「汁あり」を頼むなら「コシヒカリご飯」も頼んでおきたい。
+100円で大盛りにするのもいいが、デフォルトでは決して麺量は多いとは言えないので、余ったスープを白飯と共に口に運ぶのもまた一興。
「激辛」を謳う店は数あれど、この店は基準の辛さであれば大粒の涙を流して何度も水をお替わりするほどでもないので、入店を躊躇する理由が「辛さ」であれば、さほど心配する事はないだろう。
辛いのが苦手でどうしようもないという人は知らん。
ランク王国で汁なし部門1位だったぞい
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【アキバ飯】コクの深い汁あり&汁なし担担麺が絶品の「雲林坊(ユンリンボウ)秋葉原店」 https://t.co/SS7esbusPr pic.twitter.com/elSWZdpseO
— 「あきばじごく」更新お知らせ㌠ (@akiba_jigoku) 2017年2月11日