秋葉原の食事情を51年間支えてきた老舗「とんかつ 冨貴」が、9月28日をもって閉店した。
「とんかつ 冨貴」は1964年創業(とされている)の老舗店舗として広く親しまれ、近年では人気アニメ「ラブライブ!」のワンシーンにも登場し、アニメのファンが"聖地"として訪れる場所にもなっている。
その名を知る人たちに衝撃が広がった閉店告知の張り紙には「この度、五十一年間という永きに亘り、皆様に親しまれ愛されて参りました、とんかつ冨貴は、都合により、去る九月二十八日をもって閉店とさせて頂く事になりました」と綴られた。
その話題がSNS等で広く知れ渡ると、日中のみの営業という事もあり店には連日の行列ができ、多くの人達の閉店を惜しむ声で溢れた。
なお、創業は「東京オリンピックの年の1964年」のはずで、本当なら今年で52年になるような気がしなくもないが、冨貴が「51年間」というのだから、そういう事にしておきたい。それが何年であれ、秋葉原に訪れた人の胃袋を半世紀も満たし続けてきた事に変わりはない。
店を閉めたあとに話をすることができたが、「30年やってきたけど私なんかは苦労していない。(店を始めた先代の)お母さんには本当に感謝してるのよ。"冨貴"って本当に良い名前よね」など、長々と思い出を語ってくれ、訪れた人が最後まで見守る様子を見て「店をやってきて今日が一番幸せ」という声も聞く事ができたのが嬉しい。
また一つ秋葉原で馴染みの深い店が終わりを告げてしまった。長い間お疲れ様でした。ご馳走様でした。
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創業51年、秋葉原の老舗「とんかつ 冨貴」閉店 https://t.co/L8fdODxPU0 pic.twitter.com/Sul5eth8Ef
— 「あきばじごく」更新お知らせ㌠ (@akiba_jigoku) 2016年9月30日